意地悪な彼。
「うわ、汚い…」

プールを見て唖然。
汚すぎて清掃する気にもなれないし…。
だいたいなんで2年のうちらがプール清掃なんだよ。
「誰が企画したんだよーもう」

「…俺が企画したんだよ」

「か、会長ッッ!!」

私はやってしまったっと言うような顔をした。こんなあきらかに会長の悪口のようなことを会長の前で。ていうか会長いつからいたんですか。

「高嶺くーん?」

裏からまたあの女の子が出てきて私は邪魔者のようだったので姫を連れて違う方向に行った。

「天川さん、この人借りていい??」

裏から会長が近づいてきて私の手を持つとそう姫に聞いた。姫はニッコリ笑うと、「どうぞ、返品は結構なんで」と言った。

「会長…!!会長ったら!」

「なに?」

「どこ行くんですか!?」

会長は無視して私の腕を引っ張りスタスタと歩いていく。私は抵抗を諦めて会長にされるがままに引っ張られていた。

ガシャンっ。

「痛っ」

会長に連れてこられたのはプールの後ろ。プールを囲むフェンスに押し付けられた。

「ねえ、消毒して…」


はい?
消毒…?




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