恋(Ren)&愛(Ai)~叶わない恋~
だけど俺は元々、アイへの気持ちを

忘れられるように戸城と付き合おうと

思った。

「どうしたらいいんだよ」

俺はつぶいた。

もちろん、シンゴには

何のことか分からない

から、スルーされたが。

でも俺は本当に分からない。

誰かに聞かないと、答えは

見つからないだろう。

俺が考えている間も、さっきの

シンゴの言葉が何度も何度も

頭の中でリピートされていた。

「関山君」

放課後、帰ろうとすると

戸城が後ろから俺の肩を

少し叩いて言った。

「一緒に帰ろう?」
「分かった」
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