恋(Ren)&愛(Ai)~叶わない恋~
俺は出来るだけ笑顔を作って答えた。

でも結構いびつだったと思う。

今の俺にとって悩みの種が

戸城だったから。
 
帰りながらも俺は悩んでいたので、

戸城の言葉にあいづちを

打っているだけだった。

あまり気にしていないと思っていたが、

数分すると戸城は心配そうに

俺に言った。

「どうしたの? なんか、
 元気ないけど」
「えっ。いや……、
 なんでもないよ」

俺は笑って誤魔化す。

すると、戸城は意外な言葉を言った。

「いきなりだけど……、今度の
 土曜日、デートしてくれない?」

言葉通り、あまりにも

とうとつだった。
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