王子様とお姫様



「お前は千嘉をふった

ふるってことは相手の気持ちには応えられないってことだろ?」



「まぁ…そうですけど……?」



「だったらもう千嘉に近付くなよ?

千嘉の心配するなよ?

捜すなよ?」



「だって泣いて「泣いてたから放っておけない?

3年の先輩に殴られてキスされて可哀想?

じゃあ千嘉を見つけてどうする?

慰めるってどうやって?


愛武にはそんな資格ないはずだぞ?

ふったんだから」




「…………でも放ってなんておけねぇよ」





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