涙が雨に変わるまで
第一章*光雨

輝きを求め

西暦3012年。

人類は滅び、また繁栄を繰り返していた。






――私たち人類は、TYPE-1とTYPE-2の二種類に分けることができる。


「ご入学おめでとうございます」


校長先生はふくよかなおばさんで、なんとなくあたたかさを感じる人の印象だった。

新入生の私たちに微笑みかけ、保護者席の方に頭を下げた。

私たちの住んでいる所、エリア18。

この地の名門私立学校。

この春からこの学校に入学する、私は水無瀬雨季(みなせうき)、十五才。
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