明日のキミへ
「お待たせ~!ってあれ?ごめん、買っててくれたの?」

ケン君が申し訳なさそうに、でも少しうれしそうにそう言った。

「うん!いこっか^^」

亜里沙がうれしそうに言った。

「これ、ケン君にコーラで、瑞貴君にわサイダー。。。なんだけど、コーラがよかったかな。。。?」

戸惑いながら亜里沙が瑞貴君に聞いた。

「あ、俺?俺コーラ飲めないからサイダーで助かったよ」

「ほんと?よかった!実わ美優が選んだんだよ^^!!」

「まじ?さんきゅ」

「あ、うん。よかった^^」

「よく分かったね?」

「え。なんとなく?あ。始まったよ!」



映画が始まった。



悲しいシーン。

右を見ると亜里沙わ号泣。

もう少し奥を見てみるとケン君も号泣。

やばい。なんか館内みんな泣いてるってくらい泣いてる人多いんだけど。。。

泣けないとかあたしくるってんのかな?

1回でよ。

亜里沙の肩を軽くつっついて小声で

「トイレ行くね」

って伝えた。

タオルを握った泣き顔の亜里沙わ、コクコクとうなずいた。

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