空になんか憧れない



HRが終わり、しんと静まり返った教室に女の子の声が響いた。



「……結城さんって、その…姉妹とか、いる…?」



「姉妹?いいえ、一人っ子だけど?」



「そ、そう…」



「どおして??」



「あ、あの…知り合いに、すごく似てる子がいて……」



「...そう」



…知り合い、ね。




< 14 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop