空になんか憧れない



みんな黙ったまましばらくお墓を見つめ、おもむろに後ろを向いて、バラバラな歩調でゆっくりと歩きだした…



僕は1人、彼女の前に立つ



「…羽鳥」




本当はね、僕はずっと親友でいたくはなかったんだ。




君に直接言いたかった




けど、僕らはもう、永遠に親友以外にはなれやしない



だから、せめて今だけ言わせて?











「──…愛してたよ…」









君のお墓の前で、静かにそう呟いた───









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