空になんか憧れない
太陽が雲に隠れ、不気味なくらい辺りが暗くなる。
空を見上げた。
そこにはもう、あの頃の綺麗な青空はなかった。
「許さない
許さない
アタシは昔のアタシじゃない。
可哀想な羽鳥はトモダチ裏切られて、1人で惨めに死んじゃった。
あんたたちも、アタシと同じ痛みを味わうべきじゃない?」
────それが、あんたたちにできる、唯一の償い──
「待っててね。最高の復讐をプレゼントしてあげるから。」
キーンコーン
カーンコーン
呆然と立ち尽くす彼らに背を向け、アタシはチャイムが鳴り終えたと同時に歩き始めた──