空になんか憧れない



〜美佐Side〜



別人かと思った。




あの頃とは違う、冷たい笑顔



あたしが知ってる羽鳥は


よく笑ってて


お人好しで


こんな顔しない、バカな奴だったから──





けど──…



「“やめて!何で?あたしたち…友達じゃなかったの?”」



「!!っ…」




これは、あたしたちしか知らないはずの言葉。




あの日、2人きりでここで交わした会話





< 52 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop