空になんか憧れない



「そ、んな…」



「当たり前じゃない。あの時も今も、アタシは美佐を殴ってなんかいないんだから…」




あの時も、今と同じように美佐は自分で自分の頬を殴ったんだよ?




─そう、アタシは美佐に、



        ハメられた──






「─…っ、う、嘘!だって羽鳥、左手で殴ったじゃない…!」





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