新学期と同時に転校してきた少女結城羽鳥。
ありえない。なぜなら、彼女はあの日屋上から身を投じたはずなのだから。
「ただいま」
そう言って、羽鳥は笑いかけた。
かつての親友、仲間たちに。
それぞれの目線から語られる羽鳥の死。
少しずつせばまっていく羽鳥の仕掛けた罠。
そして転がり落ちた日記に記された事実。
かけ違ったボタンはほんの一つ。
その一つが、親友同士だった彼女たちの輪を壊してしまった。
どうして信じることができなかったのだろう?
最後に見つかった真実はあまりにも残酷なもの。
最後に彼女は問いかける。
「今でも、アタシの親友ですか?」
と。
その答えは、ぜひあなたの目で確認を。