一吾一衣〜いちごいちえ〜
「あ〜、一吾君だぁ!ヤッホー♪」



………えっ。



「季坂、この人と友達だったんだ。」



待って待って、二人とも友達になるの早くないっすか??



「アンタの名前かずえって言うんだ」



駛太君がこっちを見ながら言った。



「うん、麻浦(麻浦)一衣。」



「どういう字書くの?」



「えっと、『一』に、『衣』って書いて『一衣』。」


「変わってるな。アンタの名前。」



い、一吾君が初めて私に話しかけてくれたぁ!!



「よく言われる。たまに、漢字見てから、『いちえ』って呼ばれたり…」



「いちえちゃんって呼ばれるのも悪くないんじゃない?」



そ、そぉかなぁ……



「あっそぉだ、せっかくこんなに仲良くなったんだから、今日一緒に帰んない?」



駛太君いいアイデア!!



「私賛成〜♪」



渚ちゃんも来るんだ。



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