一吾一衣〜いちごいちえ〜
私は驚きと嬉しさのあまり口をポカンと開けたまま
2人を見つめていた。



そんなアホらしい顔を2人が見ていたらしく、
ライオン君こと、駛太君が


「アンタ、そんな顔してたら男に嫌われるぜ」



私はその言葉で我に返り急いで口を閉じた。



「ごめんなさい。」



……つい謝ってしまった。


「何でアンタが謝んの?」


「いや、そのぉ………なんとなく?」



………沈黙。



そしてしばらくの沈黙の後、



「ぶはっ!!アンタ、意外と面白いな!」
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