愛されて
「黒くないじゃん…」
誰かが言った。

「黒くしちゃえば…」
麻美の言葉に。
綾が黒のマジックを持ってきた。

そして…

私の乳首を黒に塗り始めたのだ。

「嫌だ。真っ黒…遥香はHだね…」

私は泣いていた。
悲しかった。
悔しかった…

何で、クラスのみんなの前で上半身を見せなきゃいけないの?

もう…許さない。
聖も
美希も
綾も
麻美も
雪も…

みんな…みんな
いなくなれ。


「あれ、遥香泣いちゃった。面白くないの…」

「でも楽しかったね」

「うん…」

そう言いながら…
雪たちは帰って行った。
クラスメートもみんな教室から出て行った。
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