愛されて
そして…
洋平は屋上を出て行った。洋平が出て行ったドアを見つめながら。

私は…
洋平のことを考えていた。

洋平が言ったことは正論で。
洋平の本当の気持ち。

洋平、私たち…まだ中学生だもんね。
子どもを産んで育てるなんて無理だって分かっているよ…

それに…
まだまだ、やりたいこともあるよね?
高校にだって行きたいし
友だちとだって遊びたい。

そして…何よりも。
インターハイに出ることが洋平の夢だっただもんね。
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