愛されて
私は何を期待していたのだろう?

女子大付属に合格したら…みんな、赤ちゃんのことも認めてくれるって。

甘い期待をしていた…


「遥香…しばらくはつらいだろうけれど、あなたには女子大付属の高校にいって、勉強して…大学にいく未来があるの。おばあちゃんはしばらくは怒っているかもしれないけれど…遥香が頑張れば分かってくれるわよ…」

「イヤだ。私は女子大付属にもいかない。赤ちゃんを育てる…それが私の未来なの…」

イヤだった…

赤ちゃんを犠牲にしてまで…
頑張る意味が分からない。

だって…
赤ちゃんを守るために私は頑張ってきたのだから。
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