愛されて
「ただいま…あー疲れた…」

歩ちゃんはリビングに入るなり、ソファーに倒れ込んだ。

「おかえり。遅かったわね…」

歩ちゃんは病院から職員会議のために学校に戻った。


職員会議では…
私が卒業していることもあって。
私のことよりも在校生がこれ以上、動揺しないように…ということを中心に話し合いが行われた。

また…私のように出産まで気づかないようなことがないように。
生徒たちの言動とかには細心の注意をはらうように…と話しがあった。


「歩香…遥香は本気なのかしら…?」

「えっ!?」

歩ちゃんがソファーから起き上がった…

「赤ちゃんを一人で育てるつもりなのかしら…」

「うん…遥香は赤ちゃんを産んで育てることが、どれほど大変か分かってない…だけど、遥香も母親なんだよね…」

歩ちゃんがしみじみと言った…


歩ちゃんも考えていた。
みんなが幸せになるには、どうしたらいいのだろうって…
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