愛されて
次の日…
おばあちゃんが一人で病室にやって来た。

「遥香、昨日…話しをした赤ちゃんのことだけど…」

おばあちゃんは真剣だった。

「何?」

「本当に…一人で育てるつもりなの?」

「えっ!?」
私はおばあちゃんの質問の意味が分からなかった。

「遥香が本気で…赤ちゃんを育てたいと思っているのなら…おばあちゃんは応援したいと思っているの…」

おばあちゃんの言葉に、私は嬉しくなった。

「本気だよ…私は赤ちゃんを育てたい。自分の力で…だって、あの子は…私のたった一人の味方で家族だから…」

分かっていた。
私のことを…誰も許してくれないと。

おばあちゃんがいる自分の家には帰れないこと。
だから。
赤ちゃんだけは家族だと感じていた。

「遥香…」

おばあちゃんは私の言葉を聞いて…

おばあちゃんも決意した。
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