愛されて
その日、愛香が眠った後。

おばあちゃんは
“大事な話しがある”
と言って…
歩ちゃんと拓也さんをリビングによんだ。

「何?大事な話しって…?」
歩ちゃんが聞いた。

「遥香のことだけど…」

「うん…」

「お母さんね…遥香と赤ちゃんをこの家に連れてきたいと思って…」

突然の話しに歩ちゃんも拓也さんも驚いた。

「みんなが幸せになるためには…それしか方法がないと思って。遥香だって…赤ちゃんと離れ離れになったら…どうなるか分からないし…」

「そうだね…」
歩ちゃんが言った…

「遥香が子育てなんて甘くないと分かって、音をあげるまでは…家でと思って…どうかしら?」

「いいですよ…僕は賛成です」
拓也さんが言った。

歩ちゃんが拓也さんの顔を見た。
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