愛されて
次の日から…私は部活を頑張った。

7時まで練習をして…
塾の日はーそれから塾に行った。
塾につく頃は…8時前で1つ目の授業が終わっていた。

いつも遅れてくる私に…
塾の先生は
「余裕だね−」
とイヤミを言った。


私は部活のことで頭がいっぱいで勉強のことは忘れていた…
試合まで、あと3日。

期末テストの成績が返ってきた。
イヤな予感はしていた。

「樫木…」
大沢先生から名前を呼ばれて成績表を受け取った。

成績表を開けた…
25番…最低最悪の成績だった。

やっぱり…

今度、答案用紙はまだママにもおばあちゃんにも見せていない。

だって…89点とか75点で最悪だった。
1番最高でも英語の89点だった。

ホームルームが終わった後、大沢先生に呼ばれた。

大沢先生は…
「最近、部活を頑張っているみたいでいいけれど、勉強も頑張るように…」
と言った。

私は…
期末試験の成績表を
ママたちには見せなかった。

ママたちに成績表を見せたら…
怒られて。
部活をやめなさいって言われる…

それがイヤだった。
あと2日、私は部活のことだけを考えていたかった…
< 36 / 285 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop