愛されて

次の日…
教室の黒板に
“綾の体操服を破いたのは樫木!!”
と書いてあった…

「おはよう…」
雪と麻美が一緒に教室に入ってきた。

「おはよう」
私が言っても…返事をしてくれなかった。

みんな…綾に謝った私を裏切り者と思っている。

雪だって。
麻美だって…
試合に勝ちたいから。
綾に戻ってきてほしいと思っていたのに。

いくら、聖の命令だからって。
私を無視するなんて…
ひどいよ。


綾が教室に入ってきた。
綾だけは…
無視しないって思っていた。

いつものように綾に…
何か言ってくれると思った。

だけど…私は甘かった。

綾は黒板を見るなり。

「やっぱり…遥香だったんだね。最低…」
と言い放った。


いつの間にか、私が綾に土下座したことも噂になって…

「じゃあ、私たちにも土下座してよ…」
聖が言った。

「そうだよ!!土下座」
美希が言った。

美希、あんたは真穂にヒドイことを言った綾のことを起こってんじゃないの？

おかしいよ…

私は言われるままに土下座した。