愛されて
高学年になってからは。
男の子たちと帰るのが恥ずかしくて。
女の子たちと帰るようになった。

前みたいに…
公園で探検ごっこしたり、缶けりしたりして。
一緒に遊ぶことはなくなった…

だけど…洋平は。
いつも、私を助けてくれたね。

小学5年生になって。
私は中学受験のために塾に行き始めた。

それを快く思っていない女子が私のことを仲間外れにしようとした時も。

「つまらないこと、するなよ…」

と怒った。


中学受験に失敗して。
ママからもおばあちゃんからも怒られて。
元気がない私に…

「大丈夫だよ。まだまだ、チャンスはあるんだから…」

と励ましてくれたね。

「高校受験で…梨香と同じ学校に入れば…お母さんだって、おばあちゃんだって遥香のこと見直してくれるよ…」
と言ってくれた。


その時から…
私はあなたのことが。
好きだった。
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