愛されて
「今日は楽しかったよ。ありがとう」

私は笑いながら言った。
駅で、私と洋平は別れることになった。

「遥香。また、遊ぼう。俺、遥香がこんなふうに笑ってくれるのが、嬉しいから…」

「ありがとう…」

洋平と離れたくない…
そう思った。

もっと…もっと。
一緒にいたい。


だけど。
そんなことできないのは自分が一番わかっていた。

「また…迎えにくるよ」
洋平はそう言った。

洋平のその言葉で…
私はまた、頑張れるよ。
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