愛されて
次の日は日曜日で悪魔の11時間講習。

井上先生は来た時から機嫌が悪かった。

私は…井上先生が作ってくれた試験もろくに出来ず。

採点を終えた井上先生は…
何も言わないで。
参考書を丸めて、私の頭を叩いた。

「この成績を見てごらんなさい。こんな最低な成績の子、初めて見たわよ。昨日も集中できていなかったようだし…いい加減にしなさい!!」
怒鳴られた…

「本当は、あなたみたいなバカに勉強を教えるほど、私は暇じゃないのよ。私がこれだけ教えてあげているのだから、頑張りなさい」

どうして…みんな
『頑張りなさい』と言うのだろう。

もう…頑張っているのに。
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