君と、ずっと。
*英里side*


ん?

ドアの向こうから声が聞こえる…けど、優斗さんと雅斗の声…と、あと誰だろう?


「…行くぞ」


「うんっ」


あたしはカバンを持って、ドアを開けた。


「英里、おっせーよ」


「英里ちゃん、早く」


「お姉ちゃんっ★」


ぎゅっ

北斗が抱きつく。


「じゃ…「「行ってきまーす」」


ねぇ、雅斗?

ねぇ、優斗さん?

ねぇ、北斗?

忘れないでね…どんな意味でも『一人』の人は…一番哀しいんだよ。

あなたたちはそれぞれ深い哀しみがあったよね…気付けなくて、ごめんね…助けてあげられなくて…ごめんね。

これから起こることは、長くて…でも、短くて。

あたしにとって、一生忘れられない出来事になったんだ。




「雅斗先輩と優斗先輩★いつもより三倍増しでかっこいい!!」


「北斗くん、こっち向いて~♪」


優斗さんと北斗は声がする方へ、笑顔を向ける。


「雅斗も手とか、振らないの?」


「あーゆーの無理」


きっぱり言う雅斗。

三人の本性を、学校の子は知らない。

この学園は、幼稚園から大学まで揃う名門校。

その中で『学園イケメンコンテスト★』ってゆう行事で見事、優勝を飾った三人。

小学校部門、258Pで北斗。

高校部門、587Pで優斗さん。
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