君と、ずっと。



「ほら、な?」


雅斗は得意げに優斗さんと北斗を見て言う。


「お兄ちゃんすごーい!!」


いまだベッドの上にいる北斗は、手を叩いて嬉しそうにしてる。


「さすが俺の弟!!とゆーことで…俺もっ」


ガシッ

雅斗はあたしの方に飛び込んでくる、優斗さんの頭をナイスキャッチ!!

パチパチ…

北斗が手を叩いて拍手をしてるのを見て、思わず心の中であたしも拍手。


「ってぇ!!」


「兄貴は無理。こいつは俺の所有物。こいつに触れていいのは俺だけだから」


パチパチ…

このムードに似合わないのにまた拍手をする北斗は、雅斗を尊敬してるような眼差し…

実はこの兄弟、かなりのドS兄弟なんです…


「英里?早くしなさ~い」


ドアのせいで少しくぐもったお母さんの声が、下から聞こえる。


「あ、もうこんな時間!!」


家を出る時間は8:00。

なのに今の時間は7:20。


「まだ間に合うだろ?」


雅斗の上目遣い攻撃。

くぅっ

英里は10Pのダメージ。


「よっ、用意してたら時間かかるの!!はい、即刻出てく!!」


あたしは三人に叫ぶ。

雅斗はドアノブに手をかけた。


「おばさんに挨拶しとく」


「雅斗っ!!何っ…でぇ!?」
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