【番外編】キミがいた証
光っては消えて、また光る。
そう、雪のように見えたモノの正体は、蛍だった。
「綺麗……綺麗だねっ!」
目の前で広がる、幻想的な光景。
「ほたるって儚いイメージがあるけど、このほたる、儚さを感じさせないんだ」
弱々しいイメージしかなかった。
けど、その光は全然弱々しくなんてなくて……
私はここにいるんだよって主張しているようだった。
瞳に焼き付けるようにほたるを見て、私は……
「真白……?」
「優斗大好きっ!!」
ギュッと抱きついた。
私はずっと優斗の側にいるよって。
ずっとずっと優斗が大好きだよって。
「俺も……愛してる」
―ほたる―
(儚さを感じさせないほど輝いて生きたい)