詩音〜utaoto〜




「二人が付き合ってないのも分かった事だし、僕はバイオリンの練習するから部屋戻るね」


そう言って音也は私の部屋を出ていった。




「……」




言いたい事だけ言って姿を消した音也がムカつく。




私の考えなんて関係なく、自分の思い通りにならないとむくれるなんてどんだけガキなのよ?!


双子だってそれぞれの生活があるんだからねッ。


それに私だって何気に憧れてるんだよ?




『彼氏』とかさ……。





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