詩音〜utaoto〜
「ちょっとぉ、自分で聞いといてノーコメントなわけ?」
「あ、ごめん。いや、実夕って綺麗だなぁって思って」
「はあ?何を言ってるのよ?」
実夕の頬が少しだけ赤くなる。
「ごめんって!でも、本当にそう思ったんだよ?」
「っもう!音也クンと似た顔でそんな事言わないでよッ」
実夕は両手を頬に当て目をギュッとつむる。
今度は耳まで真っ赤だ。
実夕ってば、可愛いなぁ。
そして、ふと思う。