秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上


「侑姫ちゃ……侑姫ちゃんのご両親て……?」


さっきまで口を閉ざしていた純君が口を開く……


いつか、聞かれちゃうかなとか思ってたけど、いつか話さなきゃと思ってたけど……。


「うん。」


今が、話すタイミングなのかな……


「アタシが殺しちゃった。」


まだたまに会いたくなる。


優しかったパパとママ。


「殺したっつても……過失か事故だろ…??」



うん、でもアタシのせいなの。


「事故。だけど……アタシが居なければ」


今頃パパとママと兄貴で楽しく暮らせてたかもしれない。


「や、そんな事は……ないんじゃないか??いや、事情が解らないからそんな軽々しく言えないけど……」





「パパもともと車の運転下手なくせにスピード狂で……アタシが山に行きたいっていったら……急カーブに突っ込んで…」



何年ぶりだろ……こんなに涙が止まんないの…

あの事故以来じゃない??


「でも、話を聞くと別に侑姫ちゃんのせいではないと思うよ??」


「今はアタシの事はいいの!純君が!折角親がいるんだから!!……だめだよ、仲良くしないと。」


まだいるうちに……

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