秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上
まだ撮影までの時間はたっぷりあったけど、なんかあのまま楓と2人ではいたくなかった。



シートをしまい、スクバを抱え、屋上をあとにした。



「もしもし、高槻さん??」



『はいー。どうしました侑姫??』


「あのー、もう局の方行きたいんで、車お願いします。」


『わかりましたー。すぐにだしますね。』


「はーい。ありがとうございまーす」



それだけ言って電話を切った。

今のは私のマネージャーの高槻さんだ。

私両親はどちらもなくなってしまったので、たまに高槻さんが私の親みたいに感じてしまうことがある。


アタシは猛烈に高槻さんになついてた。



高槻のおかげで芸能界に入れたわけだし。

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