秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上
家に着いてからコーヒーを入れてあげようとしたり純君に止められた。
「いいよ。すぐ帰るんだし。」
おぉ、こわ。
どうしよう。
これと言った作戦もないのに。
「アタシ、その純君と仲直りしたくて別になんか……その、ごめん。」
アタシは結局純君にアタシの価値観を押し付けてただけなのかな??
「アタシ両親がいなくなってからすっごい寂しくて、兄貴も居たんだけどパパとママ出来合い夫婦で、お互いの両親の反対を押しきって結婚しちゃったからパパ側とママ側の親戚仲悪くて兄貴と別々に引き取られてから1回も合わせてくれなかったし……」
10年間、寂しかったの―………
「純君は……もし、両親に会えなくなったら後悔、するんじゃない??」