秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上
「……俺がなる。」
「……何に?」
この雰囲気で彼はいきなり何を言い出すか。
「俺が、侑姫ちゃんの家族になる」
「はっ?!」
突然何を……
よく見ると純君も泣いていた。
「俺が、侑姫ちゃんのパパになる!」
「……はぁ…。そうっすか。」
もぅ、そうっすかとしか言いようがない。
「俺さ、そういう寂しさわからないんだ。幸せな家庭だったし。」
家も事故が起こるまで幸せだったわよ。