秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上


「う、ううう嘘だ。俺は信じない」


「ホントだって」


なんて酷いマネージャーだろうか。

なんて酷いパパだろうか。



「侑姫ちゃんみたいな人もいるもんだね~多才過ぎるッッ!料理までできるなんて……」


「大袈裟。料理ができるったって実はイタリアンしか作れないし」


だから今日のメニューも全部イタリアン。


「なんで??」


不思議がる純君。


「いや、子供の頃母親にそう調教されたから」


今思うとあれはただイタリアンの好きな母親の策略だったんじゃないか……

「あ、そだ純君!ビールあるよ。今出してくるね」


キッチンに向かおうとしたら止められた。


「ちょっとまったぁーーーー!!!!」


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