秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上

簡単に責任をとると言ってしまったものの、アタシには治療費など、金銭的な援助しかする事が出来ない。


アタシ1人では撮影も進められないのだ。

「これぐらいなら大丈夫だ」


強がる緋山匡。

ちんけなプライドを捨てない。


「でも、鏡見てみなよ。ただでさえ変な顔してんのを余計に変にしちゃったよ」


「じゃあ、お前が看病しろよ。それでチャラ。CDを出す前に仕事場でこんなトラブルが在ったのをマスコミが知ったら格好のエサだぜ?」


……つまり、黙っててやるから変わりに看病しろと……?


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