秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上

「今日はドラマ撮影は緋山君がいないとこを中心に撮っていくっぽいからあんま侑姫ちゃんは出番ないかも」


運転をしながら純君が言った。


「まじ??ほっぺた大丈夫かなぁ……」

なんだか地味にアタシ力強いみたいだったし。


「ひっぱたいただけだろ?なら別に大丈夫だと思うけど……わッ…!!」


って純君が言った瞬間
アタシの身体はシートベルトをしてなかったため前に飛び出し、前の座席に頭を強打した。


全ては一瞬だったけど、アタシの中ではスローモーションで、一旦、アタシの頭はショートして真っ白になり、一瞬にしては多すぎる程の冷や汗を掻いた。


……何事……??


「ごめん、猫がいて急ブレーキ踏んじゃった…侑姫ちゃん凄い音したけど、大丈夫??」
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