秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上


それからドラマ撮影を終えて、仁志田さんの元へ向かった。


「さて、曲もほとんどできてるし、あとはプロモ撮影、ポスター撮影かな」


プっ、プロモ…か…

すっかり忘れてたんだけど。


「そこで、ダンス……なんだけど乙宮ちゃん、ダンスって出来る??」


本来なら先にそっちを確認してから曲を作り始めるんじゃ……


「中学の頃、新体操部だったんで、リズム感はあると思います」


懐かしい。


そぅ、アタシは中学の頃新体操に燃えていた。


身体が柔らかく、体重も軽い、バランスもいいアタシにはぴったりの競技だった。


大会でも高得点を納めたりして、調子にのってた時期もあったくらい。
< 178 / 279 >

この作品をシェア

pagetop