秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上

「それはよかった。もしダンスが出来なかったら7月の発売には間に合わないから」


……


「7月発売なんですかっ!?」


「予定、ね」


きゅ、急すぎる。


あまりのスピードに頭がくらくら。

だって今はもう6月ですよ??


プロモのイメージも決めてないって~!!


ま、曲のイメージが切ないからそっち系なんだろうけどさぁ……


「俺ね、今回の曲はかなり売れると思うんだよね~」


ニヤっと笑いながら仁志田さん。


「でも今は恋愛の歌が主流になってきているのに、アタシのは全然違います。ハッキリ言って、アタシは自信がありません……」


「作った人間が自信持たなくてどうすんの?」


あっ、……知らず知らずのうちに初めての事だから弱気に…なってた……


「すみません」


「いいよ、俺に謝られたって売れ行きは変わらない、自分と俺とマネージャーの技術、技量を信じて」


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