秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上

「アタシ、今はそんな恋とかしてられる状況じゃなくて、好きな人とかも考えられないし、付き合ってもこれから歌の事もあって余計に忙しくなるし……」


なんか、自分でも何を言ってるのかわかんなくなってきた


「だから、だから……」


なんか知らないけど、頭に緋山匡の顔がチラつくのは何故??


「もぅ、間に合わない?俺じゃ……駄目?」

……前から楓は友達でしかなかった。


きっと、これからも。


「俺が、俺が1番早くお前を好きになったのに……俺が1番お前を想ってるのに……」


告白とかは初めてで……どうしたらいいのかわかんない。


でも、


一生懸命なのは伝わってくる。


アタシへの気持ちは伝わってくる。







……けど、楓には応えられないよ……









「……ごめん」




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