秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上
「失礼します、ちょっと身体がダルいんで、休ませて欲しいんですけど……」
「はい??」
椅子が嫌な音をたてて回転し、先生がこっちを向いた。
椅子に座っていたのは出来る男ふうのメガネをかけた30代前半くらいの男性。
ななが騒いでたドSに見える保険医だ!!
多分。
「熱はある?」
なんか甘ったるい男声。
芸能人には多いけどさ
「きっとないです」
けど!!休みたいんです!!
「まぁ、いいや。ベッドで休養ね3年D組の田代さんだよね??担任って永沢だっけ??」
おいおい、永沢って呼び捨て??
先輩じゃないの?永沢先生って50代なのに……
「はい」
それだけ言ってベッドへ逃げ込んだ途端、疲れがアタシを襲い、直ぐに夢の世界に入ってしまった。