秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上
「ねぇパパっ」
「……ゆーきのお願い、聞いてくれる??」
メガネを外して、やや下をうつむきながら潤目で小さく唇を噛む。
上目遣いなんかより、全然効果がある。
男ってモンは基本的にカッコをつけたがる生き物だから、助けてやろうって、コロっと騙される。
「……侑姫ちゃんにそうゆうキャラは似合わないから今すぐ止めて。吐く」
そこまで似合わない?
「酷いわっ!!ワタシだって頑張っているのに……」
ムカつくからさらに続けてやるったら。
「止めてって。で、何か頼み事でもあんでしょ??」