秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上
「不満です」
アタシの口はどんな時だって正直だ。
「せっかく、仁志田さんがプロデュースしてくださったのをアタシは無駄にしました」
って言っただけなのに仁志田さんは豪快に笑った。
「この年にもなってそんな風に言われるとは光栄だなぁ。ま、先は長いんだから急く事はない。急いたっていい曲が出来るんじゃない、沢山の経験をしていい感性を身につける事が大切だ」
いい事いってくれるじゃん。
さっきは心の中でFUCKとSHITを繰り返してごめんて感じ。
「でも次の曲はイメージ変えて行きたいです。明るいハッピーになる曲を作りたいです」