秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上
stage17 夏休
「そんなに気を落とすなって」
純君が慰めようとしてくれるのはわかるけど……
でも、
「勉強したのに30点て……」
アタシ何?何のためにあそこまで睡眠時間を削減したわけ?
最悪、全てが無駄に終わった。
「アタシ、卒業出来ないかも」
「大丈夫だって。俺もいんだし、2学期は挽回できるから」
はぁ~、大抵の場合純君て笑顔で殆どの時その笑顔に癒されるのに、今日はすっごいイライラする。
「純君がアタシの代わりにテスト受けらんないかな?」
「無理でしょ、気にしても点数は変わんないよ。そんな事忘れて、今日からのサマーバケーションを楽しもうって!沢山仕事用意したから」