秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上

「仕事、遅刻するよ」


部屋のドア越しの純君。

仕事だけは遅刻したくない。


でも、痛すぎて動きたくない。


1人暮らしの女の寝室に入るのを躊躇って部屋の前を行ったり来たりする純君の足音が聞こえる。


時計を見るとあと1時間。


やばいな。


「純君」


ドア越しに呼びかける。

「やっと起きた?」

元から起きてたよ


「お腹いたい。薬局行って生理痛の薬買ってきて。あと夜用のナプキンがそろそろ無くなるからそれとファミマのシュークリームとココアにマカロン2コ」



< 250 / 279 >

この作品をシェア

pagetop