秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上
……間に合うかな??
「わかったから、買いに行ってる間に準備しとくんだよ??」
丁寧に鍵まで閉めて家を出ていった。
それからアタシは全体力を振り絞り、ベッドからでると適当な服に袖を透した。
10分もたたないうちに純君は帰ってきた。
「ってこれコンビニのココアじゃん!!アタシスタバ以外のココアって飲まないんだけど」
使えね―…
あーイライラする。
「今日の現場、麹町だよね?行く途中の新宿通りにスタバあるからそこ寄って」
車に乗り込みながら言うと純君も適当に返事した。
あ゛ー、ちくしょうノーメイクで来ちゃった。
ま、どのみち現場入りしたら取って、またメイクさんに新しくしてもらうからいいんだけどさ、