秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上

現場入りすると真っ先に緋山匡に目がいった。


……だけどアイツはよくわかんない脇役の女とベタベタしてやがった。


「……うざ」


あ、もちろん周りの人には聞き取れない程の独り言。


アタシ一体全体あんなヤツのどこを好きになったんだろう。


「……わっかんね」


また独り言を言った筈なのに後ろに要る人物にちゃっかり拾われていた。


「まぁ、初めてならそんなもんだって」


「!!」

……聞いてたの?てゆか、心ん中読まれてない?


「ずっと一緒にいるんだよ?わかんないわけないじゃん俺が気づいてないとでも思った?侑姫ちゃんより先に侑姫ちゃんの気持ちに気づいてた自信はあるよ」


流石純君。


もう頭上がりませんて。
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