秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上
教壇に立っていた転校生が教壇からこっちを見て…否、私の目を見て言った…。
は??なんで、私の名前しってんの??
「俺だよ。楓!!」
え゛っ???!
中学の時の楓は小さかった。
顔は格好よかったけど…身長は私と同じくらいだった。
…なのに、今私の前にいる楓は180㌢越えているんじゃないかと思うほどだった。
茶色くほどよく筋肉の付いた身体に独特のタレ目。
そのタレ目の瞳は今日も茶色くて、やっぱりどこかハーフっぽい。
「竜崎君…?久しぶりだね」
できるだけ動揺を隠し、ボソボソっと言った。
「侑姫変わったねー」
そりゃぁ、ね。
中学の時はアタシ普通にしてたもん。
仕事なかったし……
ダサ子なんか演じてなかったし