秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上
卒業と同時にアメリカへと発った。
卒業式の後に侑姫に、頑張れとだけ言ってアメリカへ発った。
アメリカの高校で彼女も作った。
金髪でボインな女も何人か抱いたけど……満足しなかった。
駄目なんだ。
侑姫に言うことも言わず、中途半端なまま逃げてきて、すっきりしないんだ。
そんな事を考えてる日々、ふとNYの小さい本屋に寄った。
俺の買ってる雑誌の発売日だったから。
欲しい雑誌が手に入り、レジに行くとアメリカでも人気な雑誌が山積みにされていた。
そしてその小さい表紙の中で俺の大好きな侑姫が笑っていた。
その笑顔を俺に向けて欲しい。
その笑顔を独り占めしたい。