秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~上


「緋山匡こそ……腕大丈夫?純君華奢に見えて結構筋肉あるから……。」


「俺だってアレだけで痛めるほど華奢な身体じゃねぇよ。」


あー、ほらね?アタシは緋山匡のこういう所が嫌いでしょうがないんだよね


「あんな乱暴男やめて俺にしろよ。」


や、純君は乱暴じゃないよ。


「純君は乱暴じゃないもん。ってゆうか、そういう事実はないし。」


「そうかよ。」


「そうてすよって……。」


アタシ、次仕事あったんだ!!

モデルの!!

撮影だった。

こんな所で緋山匡に油うってる余裕ないんだった。


「ごめん、また明日!」


そう言って純君を探す。

するとすぐ近くの廊下の壁に寄っ掛かっていた。


「ごめん、純君待った?!」

「うん。」


うわ、即答。


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